歯周病の処置方法
ブラッシングで歯周病を撃退
歯周病の原因は歯垢(プラーク)です。しかし、適切なブラッシングでプラークを取り除くことができれば、歯周病は100%予防できます。また、程度が軽ければブラッシングによって治してしまうことも可能です。歯周病の予防と治療に最も大切な正しいブラッシング。それは、年齢や歯の位置によって違ってきます。歯科医院で正しいブラッシング法を身に付け、お口の健康を維持しましょう。
歯科医院でのメインテナンス
スケーリング
スケーリングとは、歯の表面に強固に付着した歯石を「スケーラー」という細長い器具を使って取り除く治療法
です。歯周ポケットの中に付着している石灰化した歯石まで除去することができます。
ルートプレーニング
ルートプレーニングとは、スケーリングだけでは除去しきれない歯根部の歯石を取る治療です。通常の歯石取りに比べて、高い効果を発揮します。
PMTC
PMTCとは、「プロによる専用器機を使った歯のクリーニング」を意味します。日頃どんなに丁寧にブラッシングしていても、虫歯や歯周病の原因である歯垢を完全に落とすことはできません。PMTCは、落としきれない頑固な歯垢を専用器機を用いて完全に除去し、歯をきれいな状態にします。また、フッ素による予防効果も望め
ます。
内科処置による歯周病治療
投薬による歯周病治療
歯周内科治療では、口腔内の細胞を採取し、それを顕微鏡で観察します。細菌を生きたままの状態で観察
することで、より状態に適した薬を処方できるのです。投薬開始から3日前後で除菌の効果が表れ始めます。
除菌後は再発防止のために、定期的に歯石を除去して口腔内を清潔に保つことが必要です。
外科処置による歯周病治療
フラップ手術
歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなってしまった場合に行う手術です。 歯肉を切開して歯根をあらわにし、歯垢や歯石を直接除去します。手術は1時間ほどで終わります。手術中に痛みを感じることはありませんが、術後に麻酔が切れた時、傷口が痛む場合もあります。
GTR(組織誘導再生)法
GTR(組織誘導再生)法とは、膜を挿入することにより歯周病の炎症により破壊されたセメント質や固有歯槽骨などの硬組織を新生させ、破壊された歯周組織を再生させる治療法です。
エムドゲイン法
スウェーデンで開発された歯周組織再生法です。歯が生えてくる時に重要な働きをするたんぱく質の一種を、歯周外科手術の際に塗布することにより、歯の発生過程に似た環境を再現します。
最大の処置方法は日頃のケアと定期検診
こちらのページであげた処置方法は歯周病治療への有効なアプローチです。しかし最大の歯周病治療とは、まず「歯周病にかからないこと」つまり「歯周病を予防し続ける」ことであり、そのカギを握るのは毎日の正しいブラッシングと、歯科医院での定期的なメインテナンスです。日本人が歯を失う原因のほとんどが歯周病であると言われています。歯周病を防い
で、一生自分の歯で噛む人生を実現しましょう。